パン作りの一日

めでたい現場録

パン・焼き菓子が並ぶまで、その裏側にある仕事

第2クローバー学園のよつば工房では、パンや焼き菓子を製造・販売している。

パンや焼き菓子づくりと聞くと、生地をつくり、成形し、焼き上げる工程を思い浮かべる。

しかし、実際に商品が完成して買い手のもとへ届くまでには、それ以外にもいくつもの作業がある。

よつば工房で利用者が担当しているのは、クッキーづくりや焼き菓子の袋詰めだけではない。

鉄板拭き、網掃除、バンジュウ拭き、乾燥剤入れ、ラベル貼り。さらに、納品や販売、焼き菓子の整理や在庫管理にも関わっている。

職員は、これらについて「どれも欠かせない作業」と話す。

完成したパンや焼き菓子を手に取っただけでは、なかなか見えてこない部分である。

それぞれに合った仕事のかたち

よつば工房では、全員が同じ作業をしているわけではない。

例えば、人と場所を共有することが苦手な利用者の場合は、洗い場を別にしている。

時間や予定を守ることが得意な利用者には、焼き菓子の整理や在庫管理を任せることもある。

接客では、その人の笑顔を活かして販売を任せることもあるという。

一つの商品が完成するまでに必要な仕事を細かく見ていくと、製造だけではなく、清掃、包装、管理、納品、販売までさまざまな役割がある。

その中で、それぞれのできることや得意なことと、現場に必要な仕事がつながっている。

「できる」までにも過程がある

衛生面では、手洗いの手順書を用意し、勉強会も行っている。

利用者のできることが増えたと感じた具体的な場面について尋ねると、職員からは「手順書や勉強会を行い、実践で体験できた時」と回答があった。

説明を聞いて、すぐにできるようになるわけではない。

手順を確認し、学び、実際の作業で経験する。

現在できている作業にも、そこに至るまでの過程がある。

続けることだけが答えではない

仕事を続ける中では、難しいことに直面することもある。

そんなとき職員は、「このまま続けるか、方向転換するか」で悩むことがあるという。

その際は、まずその利用者自身が挑戦したいことなのかを考え、どのような方法ならできるのかをみんなで考えている。

同じやり方を続けることだけを目指すのではなく、その都度、方法を考え直す。

そうした調整も、よつば工房の日々の営みの一つである。

パン職人が守る品質と安全

よつば工房には、パンづくりを担当する職人がいる。

以前は洋菓子店に勤務しており、パンづくりを始めたのは、よつば工房に来てからである。

パンづくりで特に気をつけているのは、異物混入と焼き加減である。

焼き加減については、より良い状態を目指して日々取り組んでいるという。

また、利用者と同じ空間で作業するため、作業中の動線や刃物の取り扱いにも注意している。

商品の品質だけではなく、同じ場所で安全に作業を進めることも、日々確認されている。

一つの商品からは見えないもの

店頭に並んでいるパンや焼き菓子を見るだけでは、その裏側にあるすべての作業までは分からない。

焼き菓子の袋詰め、鉄板や網の清掃、乾燥剤入れ、ラベル貼り、商品の整理、在庫管理、納品、販売。

そして、それぞれの作業ができるようになるまでにも、手順を確認し、実際に経験し、ときにはやり方を変える過程がある。

私たちが手に取るのは、完成した一つの商品である。

しかし、その一つが完成し、買い手のもとへ届くまでには、いくつもの作業と、それぞれの関わりがある。

完成品だけでは見えない、その途中にある営みまで。

medetaiは、記録として残していく。

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